包茎手術には代表的に環状切除術、包皮形成術(美容包茎手術)、クランプ・ステイプラー法、レーザー切開法、切らない糸留め法など複数の術式がございます。まず最も標準的な環状切除術は余剰包皮を環状に切除し、亀頭下で縫合する方法で、傷跡が亀頭のカリ首に隠れやすく自然な仕上がりが得られます。回復期間は腫脹が1〜2週間、性行為解禁が4週間前後で、自由診療の場合の費用相場は15万〜30万円です。次に包皮形成術は余剰部位を部分的に切り取り、縫合ラインを段差なくデザインする美容寄りの方法で、縫合線がジグザグにならないよう細かい調整を行うため手術時間は長めですが、ツートンカラーを最小限に抑えられる点が特徴です。ダウンタイムは環状切除術と同程度で、費用は20万〜40万円が目安となります。クランプ・ステイプラー法(トライアングルクランプやサークラーなど)は専用器具で包皮を挟み、一度に切除と自動縫合を行うため手術時間が10分程度と短く、出血量も少ない反面、縫合ラインが器具のサイズ形状に依存するため個別の細かなデザイン調整が難しい場合があります。回復は比較的早く2〜3週間で日常生活に支障がなくなり、費用は12万〜25万円程度です。レーザー切開法は高周波レーザーで切開・凝固を同時に行い、止血性能が高く術後腫脹が少ないとされていますが、熱損傷による色素沈着リスクがわずかにございます。費用は機器コストを反映し20万〜35万円程度です。最後に切らない糸留め法(包皮牽引埋没法など)は環状切除を行わず、包皮を根元側へ糸で固定して亀頭を露出させる方法で、術後の腫れや痛みが軽い一方、皮膚が伸び戻ると再包茎になる可能性や、糸の圧迫で皮膚が陥没する審美的リスクが指摘されています。費用は8万〜15万円と比較的低価格ですが、長期的な再治療率が高い点を踏まえ慎重な判断が必要です。総合的にご覧いただくと、仕上がり重視であれば包皮形成術、ダウンタイム短縮ならクランプ・レーザー法、費用と再発リスクのバランスを取るなら環状切除術が一般的な選択肢となります。ご自身の希望順位(審美性・回復速度・コスト・再発防止)を整理し、経験豊富な医師と十分に相談のうえ最適な術式をお選びください。