包茎手術後のダウンタイムと過ごし方の注意点

包茎手術後の四週間は創部の治癒を左右する重要な期間でございます。手術当日はガーゼ圧迫による止血を最優先しシャワーは禁止、帰宅後は腰より高いクッションに陰茎を乗せ氷嚢で二十分冷却十分休憩を二時間継続して血腫を防ぎます。麻酔が切れる前に鎮痛薬を服用し、空腹時は胃粘膜保護剤を併用すると嘔気を回避できます。初日から二日目は仰向け睡眠で夜間勃起の牽引力を減らし、排尿後は清潔なティッシュで軽く圧迫して滲出血の有無を確認してください。四十八時間後に医師の指示で包帯交換とシャワーが許可されたら、ぬるま湯で泡立てた石けんを指腹で優しくなじませ、タオルで水分を押さえ取り抗菌軟膏と新しいガーゼを巻きます。デスクワーク復帰は術後三日目が目安ですが、一時間ごとに立ち上がり軽く屈伸し浮腫を予防してください。飲酒と喫煙は血流を促進し出血や色素沈着を招くため最低十日間控え、カフェインや香辛料も減らすと腫れが早く引きます。自転車やランニング、筋力トレーニング、サウナ入浴は創部の赤みが薄れる術後十四日以降に再開し、負荷は従来の五割から段階的に戻します。吸収糸は二〜三週で自然脱落、非吸収糸は十〜十四日で抜糸が必要ですので受診を忘れないでください。四週目の診察で上皮化と瘢痕安定が確認されましたら性行為とマスターベーションが解禁となりますが、初回は厚手のコンドームと潤滑剤を併用し、射精時の疼痛や出血がないかを確認しつつ徐々に通常ペースへ戻します。三十八度以上の発熱、ドレッシングを貫通する出血、悪臭を伴う排膿、拍動性の強い痛みが続く場合は感染や血腫のサインでございますので、休日夜間でもためらわず医師へ連絡し、必要に応じて抗生剤追加やドレナージを受けてください。術後一週間は締め付けの少ない前開きコットンボクサーを着用し、ジッパー付きパンツは避けると摩擦痛を防げます。外出時は患部と衣類の間にタオルを挟むと擦れを軽減できます。むくみが強い場合は弾性ネット包帯で軽く圧迫しリンパ還流を促進してください。かさぶた状の組織が見えても無理に剥がさず自然脱落を待ち、色素沈着が気になる際は医師の許可後にビタミンC誘導体ローションを塗布すると退色が早まります。五週目以降に瘢痕が硬く感じられましたら、一日三回ワセリンでマッサージし柔軟性を保ちましょう。長距離運転をされる方はクッション性の高いシートを利用し休憩を挟み血流停滞による疼痛を避けてください。これらの注意点を守ることで、多くの方が術後四〜六週で快適な日常と性生活へ復帰できます。

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